長い闘病をしていた義妹が1年ほど前に亡くなりました。
泣き言も言わず頑張ったけれど力尽きました。
今は、痛みも辛さも無い天国で安らかにと願っています。
義父と義妹が先に逝ってしまって、義母に残された身内はうちの旦那のみとなりました。
この先何があっても息子だけが頼りの義母。
だ・け・ど
そんなことは関係無いのが義母です。
今も口癖はコレです。
そんな義母ですが以前から
「もしや認知症?」
と思うことが度々ありました。
そしてやはり一度病院へ連れて行くべきと確信するようになりました。
それは義妹が亡くなり親族が集まった事がきっかけでした。
自分たちだけではなく他の人も認知症を疑うようなったのです。

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ただの物忘れと認知症の違いは?
年齢を重ねれば誰でもやってくる物忘れ
歳をとればだれでも物忘れは多くなります。
50代の私でも、最近物忘れが多くなったと実感しています。
- 有名人の名前が出てこない
- 物の名前がすぐに出てこない
- 自分が何かを置いた場所を忘れる
などなど。
年齢による物忘れは数え切れません。
旦那とも
こんな風に周りの事は出てくるのに肝心の名前が出てこないことは良くあります。
でも、物忘れなら分かった時にあーそうだったと納得出来るのです。
専門家では無いけれど、我が家は二人とも介護関係の仕事をしています。
そんな私たちの感覚的に
忘れていた内容を思い出して「あーっ」ってなっているうちはまだ大丈夫かと思います。
例えば財布が無いと探していても、見つけたときに
「あーここに置いたんだった」
となっていた場合はまだ大丈夫かと。
認知症はそのことを丸々覚えていません

物忘れと違って認知症はその行動を丸々覚えていません。
例えば財布を探していたとすれば、見つかっても
「あーここに置いていたんだった!?」
とはなりません。
置いたこと自体を覚えてないからです。
よく話に聞くのが、家族と暮らす認知症の人が財布を自分でどこかへ置いて見つけられなくなって、家族が隠したとか盗ったとか騒ぐこと。
でも、本人はその場所へ自分で置いたことを覚えて無いので、見つかっても
「あーそうだった!」
とはなりません。
そんな時、本人にもは悪気はありません。
でも疑われた人はたまったもんじゃありません。
本当に嫌な思いをします。
介護サービスで認知症の人の家へ訪問する人が一番気を付けることの一つです。
それでも、物が無くなったと言われて困ることはとても多いと聞きます。
義母が認知症?と思う場面が顕著に現れるはじめる
一番最初に認知症?と思った出来事
以前も書きましたが一番最初に認知症を疑ったのは義父の7回忌の時。

前日実家へ行った旦那は翌日の7回忌の話を義母としています。
だけど、翌日は遊びに出かけていました。
そして、7回忌だと言うこと自体を覚えていませんでした。
電話で旦那が出かけてることに対して文句を言っても
とならなかったのです。
その時
「もしかしたら・・・」
とは思っていました。
でも、それだけで決めつけることは出来ません。
そして誰でも認めたくないでしょうが、特に義母は
「自分が認知症かも?」
なんて思うような人でもありません。
家族の認知症を疑ったとき、一番大変で困ること。
認知症かもと思った人を病院へ連れていくこと
認知症と診断してもらうには病院へ行かなければならないのです。
そして、多くの認知症の家族が、苦慮しています。
本人は認知症なんて受け入れたくないのだから。
認知症は早い段階で治療を始めれば進行を抑えられると言われています。
でも、早い段階で病院へ連れてくなんて出来る?
私たちも色々考えてはいました。
でも結果的に義妹が亡くなったことをきっかけと、病院へ連れて行くことを心に決めました。
通夜前日 義妹宅へ泊るか泊まらないかでもめたことを全く覚えてない
義妹は自宅に安置されました。
病院から家へ帰りたがっていた義妹。
自宅への安置は最善だったと思います。
線香を途切れさせないようにと身内が泊まって寝ずに線香をあげる風習がありますよね。
線香を途切れさせないのには理由があるようです。
- 線香の香りが無くなった方の霊の食べ物となる
- 線香の火が故人が浄土へたどり着く道しるべになる
同じように蝋燭には浄土への道しるべになるとの説があります。
昔は身内が寝ずに線香や蝋燭の番をしていました。
でも、今は蝋燭は防火の観点から蝋燭は電気のものを利用することが多いようです。
そして身内が亡くなって憔悴している人の負担を減らすこともあり、長時間もつ渦巻線香を使うようになっています。
今でも個人の側にいるのは
故人が寂しい思いをしないためにだと思います。
そんな思いで私たち夫婦も一晩泊まることにしました。
そして義母も当然娘の側に居たいだろうと声をかけたのです。
しかし答えは違いました。
あっけにとられましたが、本人が行きたくないと言うので自分たちだけで行くことにしました。
そしたら、義母の妹が
「娘が亡くなったんだから普通行って泊まるものだ!」
と怒って電話してきたようです。
旦那は行かないと言っていたことにムカついていました。
旦那もムカムカしていたので、この一言でますます頭に来ました。

そして連れて行かない!となりました。
その後旦那が義母の妹へ電話をして
本人が行きたくないと言うから連れて行かないと伝え出発。
結果的には、夫婦二人で行ったことで義妹旦那や甥っ子と遅くまでゆっくり話が出来て良かったと思いました。
翌朝。
8時くらいに義母が友人の車でやってきました。
私たちは朝ご飯を食べていました。
現れた義母が一言。
そして私が一言。
昨夜起こった、義母の妹をも含めた【泊まる泊まらない】のいざこざを全く覚えていませんでした。
まとめ
このことをきっかけに私たち夫婦以外にも、義妹の旦那、義母の妹なども一度見てもらった方が良いと言うようになりました。
葬儀後落ち着いたら早めに病院へ連れて行こうと思いました。
でも問題があります。
どう説得してあの義母を納得させて病院へ連れて行くか?
難題です。